
あおくんときいろちゃん(レオ・レオーニ/ 至光社)
新学期がはじまりました。幼稚園や小学校に上がったお友達が、 「ただいまー。」と帰って来る家があることは、本当に嬉しいことです。
自分が、どこの家の子なのか、ちゃんとわかっていることは、その人の心の土台になるからです。そこに、自分を待っているお父さんなり、お母さんなり、自分を愛し世話してくれる人がいたら充分です。レオ・レオーニは、いくつもの絵本の中で、繰り返しくりかえし、自分探しを描いています。自分って誰?どこのこども?って。
わたしは、うちの育っていったこども達と「あおくんときいろちゃん」を何度も読みました。どこか好きだったんですね。わたしは、このシンプルな本が。「あおくんときいろちゃん」 は、絵の具のあお と きいろのまるの絵で、物語を進めます。この作家は、水彩画の美しさを効果的に、この物語のテーマに沿って表現しています。仲良しの二人は、一緒に交わるとみどり色になることを知り、ますます嬉しくなります。ふたりは、夢中であそんで、みどりに変身したまま、お互いの家にいくのですが、あおちゃんの家でもきいろちゃんの家でも、両親から「うちの子じゃないよ。」と言われてしまうのです。
ショックを受けた二人は、泣いて泣いて、みどり色の身体から、あおときいろの細かい涙をこぼすのです。それで、あおくんときいろちゃんは、又自分の色に戻って、家の両親に迎えられました。実は、二人が交わると黄色になるんだよ、とこどもたちは、お互いにお父さんとお母さんにすばらしいことを教えることができました。不思議な色遊びですね。こうやって、新しい発見をしていくこども達の背後に、しっかりと、帰るべきホームが描かれています。「ただいまー。」と帰ることのできる自分の家に、愛し合う家族が待っているんですよ。こどもにとって、最高の幸せでないですか?
、どんな家族の形であっても、こどもを愛し、こどもが安心して帰れるホームを用意してあげたいですね。こどもばかりでなく、みんなにとって、ホームは拠り所です。次回の絵本の紹介も レオ・レオーニ です。お楽しみに。


なんどもなんども読んであげました。
ただの(失礼!)絵の具のあとが、遊んでいる時には
楽しそうに、泣いている時には悲しそうな子供の姿に
見えるからなんとも不思議な本です。
そのときそのときで新しい発見があるので
折に触れ読んであげたいいい本ですよね。