2007年12月28日

どこの教会や、教会幼稚園にも、きまって使い古しのロウソクが、戸棚かどこかに眠っているはずです。前の年に、アドベントからクリスマスにかけて点されてきたロウソクたちです。
巡ってきた新たなクリスマスを迎える時期になると、それらを取り出して、古くなったロウソクをよみがえさせるのがわたしの楽しみです。
詩人は、薄汚れたコインをすっかり綺麗に磨きあげて、ピカピカのを手の平に置いて、人に差し出す仕事といいます。すでに、人から見向きもされなくなったというのに、同一のものに新鮮さを加えて、人に驚きや感動を与えることができるのです。
ロウソクが、まるでキャンデイのように、輝いて、誰からともなく、おいしそう!と口をついてくだされば、詩人の役目はほぼ完成。
毎年、わたしが教会のこどもたちと作り続けてきたロウソクは、まづ、何種類もの色でロウのキューブを作るのです。蝋とクレヨンを空き缶に入れて溶かし、バットに流して固め、キューブに切り分けます。
下準備は根気の要る仕事です。でも、キャンデイのようなキューブをガラス瓶に分けていると、幸せな気分になります。私自身を喜ばせ、驚かせるための仕事でもあります。
蝋を溶かした中に、古いロウソクの芯も浮かんでいます。これさへ、新しいロウソクの芯になるのです。いざ、こどもたちとの作業は、ほとんど色あわせ。
カップにオイルを塗らせ、芯をカップの底の真ん中の部分から挿していき、キューブを好きな色の取り合わせでカップに入れさせます。
そして、最後の仕上げのために、私がこのために愛用している、神戸のゴーグルが入っていた大きくて一番深い缶に、たくさんのロウソクをポキポキ折って投げ込み、湯銭で溶かしていくのです。
なみなみと缶に溶けた、透明な蝋を、こども達と、それ専用のお玉ですくって、キューブのはいったこどもたちのカップに注ぎます。
何年も一緒に作り続けてきたこども達の心の中に、ロウソクの思い出は残っていることでしょう。
6歳からずっと作ってきたNちゃんは、中学生。彼女のお母さんは、ロウソクをこっそりしまっているそうです。いつか、Nちゃんが大きくなった時期を見て渡してあげるそうです。
どんな時期にどんなタイミングでこども時代の片鱗を見せてあげるのでしょう。
今年は、教会こども会の中高生とのアドベント夕食会で、ロウソクを作りました。
やはり、おいしそうなロウソクにしあがりました。
みんなのを見てうっとりしているのは、やはり裏方のわたしです。本当に幸せ。
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